ココロにツバサ属

日々感じたことを とりとめもなく

防災授業

1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る

とはよく言ったもので  

毎年この時期に「ほんまや」と思うものの

ただただバタバタと過ぎて行く時間に翻弄されるように

一つ一つのことをこなして行くのにやっとどうにか

という具合です。

 

そんな中、昨日は地域の小学校での防災の出前授業を行いました。

こちらは小学校のブログ信太中学校区ブログ: 鶴山台北小学校 5年防災の出前授業です

 

小学5年生の学習指導要領に「防災」が入ってきたことを受け、学校から地域の自主防災組織(以下は自主防)に依頼があり、昨年初めての防災授業を担当させていただくことになりました。

 

今年も依頼があった中で、PTAの参加を提案しました。

いざ有事の際に、学校のことを子ども達に次いでよくわかっているのは保護者です。

先生の方がもちろんよくご存知なわけですが、学校に近いのは近隣の住民である我々保護者です。

何かあった時に学校に近いため実際に動きやすいのは保護者になってくると思います。

 

ですが、自主防と保護者が繋がっていない。

そういう現実がありました。

 

自主防ではコツコツと地道な活動を続けているわけですが、いかんせん、平均年齢が高い。

自分が抜けると平均年齢が60歳を優に超えてしまうような現実がありました。

その皆で頑張ってはいるのですが、平均年齢を1人で押し下げている自分には若い力も呼びこんでいかなくてはいけない という危惧がありました。

自主防を支えているのは、市の防災リーダー養成講習を受講して認定を受けた防災リーダーを中核とした、地域の10町会の会長方です。皆さん 自分の町を背負っているわけですから、真剣に活動に取り組んでいらっしゃいます。

 

ですが、本当に何かあった時に、動きやすいだろう保護者がまったくこのことを知らないという所に混乱が生じてくるだろうと予測しました。

 

例えば今日直ちに避難しなければならなくなったとして。体育館を使う権利があると、保護者は当然ながら思っているのではないだろうか。

なぜなら、自分も漠然とそんな風に思っていたから。

 

けれども、避難所を運営するために、このようにして、会議に会議を重ねて、その日を見据えて行動している方々がいる。もちろんその方々にも家族や町単位での背負う方々がいて。当然ながら地域の学校の体育館を使うのは自分達だと思っているわけで。

 

最近は町会に入っていない若い方(保護者)がたくさんいて。こんなことになっていることをそもそも知る機会がなかったりするわけで。

 

体育館や学校の校舎の収容力には限界があるわけで。町会に入っていない家庭は自主防としては面倒見るところにない…とまでは言えないかもしれないけれども、極めてグレーゾーンになっているわけで。

 

学校に避難出来るもの となんとなく考えている保護者 と、有事を睨んで実際に動いていらっしゃる方々と。

 

どちらがどうではなく、そんな時だからこそ、起きてくるであろう衝突を回避して、協力できる顔のわかる体制を、作っていかなくては。

 

そういった想いがありました。

そのための第1歩として、昨年はPTAの会長に、自主防の委員として入っていただくことを提案しました。これは、単年的なことではなくて、継続的にPTAの枠としての委員を組織に組み込むということです。このことを理解して、惜しみなく協力をして下さる現会長の年に、一緒にさせていただくことが出来て本当に良かったです。

 

そして今年はそこから少し進んで、学校と相談の結果、防災授業をPTAに参観していただくことになりました。

 

年間予定ではないため 急なお知らせになり、昨日は雨も降る、とても寒い日で、コンディションとしては最悪とも言えるような開催でしたが

お忙しい中で出てきて下さった、会長をはじめとした本部の役員方と、5年生の保護者さんに感謝しています。

 

来て下さった保護者さんが、防災について、来てみて初めて他人事じゃないんだとわかった。と言われたり、家庭でも備えようと思います。と言われたり、決して多くはない参加者ながらに手応えも感じることが出来ました。

 

少しずつでも、理解者・協力者を増やしていく。小さな小さな歩みですが、「自分たちの地域は自分たちで守る」を胸に、諦めずに尽力したいと思います。