マレーシア旅行記5
前回からの続きマレーシア旅行記4 - ココロにツバサ属です。
最初から読みたい人はこちらマレーシア旅行記 - ココロにツバサ属から。
ランカウイ1日目🇲🇾
この日はクアラルンプールからランカウイ島へ移動の日。
KLIA空港から国内線で移動しました✈️
ランカウイ島は車で一周回るのにおよそ2時間という小さな島です。タクシー移動が便利ですが、動きやすい方がいいということでレンタカーを手配しました。
ランカウイの街並みは、大都会のクアラルンプールとは正反対で、とてものどかでカントリーな海辺の顔。雰囲気が似ている沖縄や和歌山の街並みを思い出したりしました。
ホテルに着いてウェルカムドリンクをいただき、ホテル内を散策してから、チェックインをして、これから参加するアクティビティの用意。
まもなくやって来たお迎えのバスに乗り、出発です。
ランカウイ島にはとても豊かな自然があり、島全体がナショナルジオパークとして東南アジアで初めて認定された場所。ランカウイには遥か5億5000万年前の地層が残っているそうです。そのことから、諸説はあるそうですが、マレーシアのマングローブ林の種子が波で運ばれて、今の沖縄などに辿り着いたという説は説得力があるなあと思いました。
この日、各ホテルでピックアップされたツアー参加者は日本人のみ。このツアーを主催されている方も日本の方でした。
ランカウイ倶楽部さん
日本人経営のランカウイ倶楽部|マレーシア・ランカウイ島に、触れる
でお世話になりました。
大人だけなら少々危険でも、注意喚起の言葉がわからなくても、何とかなるかもしれませんが、小さい子どもと一緒のアクティビティでは日本語がありがたく、不安が少なかったのが良かったです。
集合場所で説明を受け、ライフジャケットを着て、ボートに乗り込み、川の上に浮かぶフロートの小屋まで移動。なかなか高速のボートは、ぐんぐん風を切って進みます。
小屋に着いてから、ウェットスーツに着替えました。
小屋の対岸には、ちょうど日本で話題になっていたコツメカワウソの家族の生態が見えました。
そこからまたボートに乗り込み、カヤックに乗り込みやすい場所まで移動。
我々家族を含めて12名の参加者の全員が経験者ということで、講習はそこそこに、経験による慢心を戒めてから、本番がスタートしました。
カヤックを漕ぎ始めてすぐに、体長2ⅿくらいの大トカゲに出会いました。
大きくてワニのようなトカゲ。手を伸ばせば届きそうな所にいました。
マングローブの川は、緑色が深いほど栄養(微生物)がたくさん含まれているということで、この深い緑の色が生物多様性の源なのだ、ということでした。
写真に捕らえることは出来ませんでしたが、あちらこちらでカニクイザルの気配を感じます。
カヤックであちこちの気配を感じているうちに、頭の上にランカウイ島のシンボルのワシ(シロガシラトビ)が飛んできました。
写真ブレブレですが、貴重な1枚です。
そしてタイミング良く飛び立つ所も写真に捕らえることが出来ました。
この後、カワセミも姿を見せてくれました。
そろそろカヤックを漕ぐ手も少し疲れてきた頃に、嬉しいおやつタイムがありました。餃子の皮のようなものに甘い餡を包んで揚げてある、マレーシアの伝統的なお菓子(本来のものはスパイスの効いた甘くない餡が入っているそうです)とチャイをいただき、ほっこりしました。
その後は洞窟タイムに出かけました。カヤックからボートに乗り換えて、一同で洞窟へ。ぬるぬると滑る岩場をそろそろと歩きながら、洞窟の入り口へ。
恐る恐る奥へと入っていくと、途中でほふく前進で通らないと先へ進めない、狭くて細くて暗い穴がありました。もそもそもそと這いつくばってそこを通りました。洞窟タイム自体を聞いてないよ!というわが家のメンバーには、聞くもの見るものワクワクドキドキの連続です。暗い穴に入ってからは、コウモリとの記念撮影をしました。残念ながらわが家のカメラにはコウモリと三女(8歳)の姿は残っていませんでしたが、そこには確かにたくさんのコウモリがいました。
そこを出てから、すっかり日が落ちかけている森の中をボートはぐんぐん進みます。少し広い所まで出てから、さあ、飛び込んでいいよと、ランカウイ倶楽部のお兄さん(笑)コウモリとの記念撮影は嫌がって遠慮した三女に、飛び込む?と聞くと、「お母さんが飛び込んだら飛び込むわ」と言われ、川へダイブ。三女はいつものように私で試して大丈夫と確信したのか、続いて飛び込んできました。夫も飛び込み、次女(14歳)を待ちましたが、次女はNOということで、飛び込みませんでした。
飛び込んでみると、そこは温かくて塩っぽく(河口の近くなので海の水が流入するため)川というより海というより、温泉に近いものを感じました。思いがけないリラックスタイムです。心身ともに自然に還ったひとときでした。
小屋に戻った頃には日が完全に落ちて真っ暗になっていました。小屋ではお料理が用意されていて、我々が着替えている間に続々とテーブルに運ばれてきました。そこで参加者の皆様としばしの交流タイム。ランカウイの興味深い話が飛び交っていました。
ランカウイは島全体が免税なので、お酒などがかなりお安く、お酒が好きな我々はそれでランカウイにしたというご家庭もあり、趣向も色々だなあと感じました。
中でもガイドのお兄さんのお話は、ランカウイを心から愛しているのだな、と感じられる内容で、いつからこの仕事をされているのか、ランカウイの何処に魅力を感じているのか、など、ド直球な質問を矢継ぎ早に繰り出してしまわずにはいられませんでした。
お兄さんの人柄に惹かれてか、10年くらい毎年リピーターとしてランカウイを訪れているというご夫婦もいました。その中でも今日はひときわ多くの生物が見られた日だったこともわかりました。
ランカウイにどっしりと根を張り、現地の人とがっぷりと組んで、現地の雇用を生み出しながら、日本人にも還元をしているお兄さん。とてもステキな方だと感じました。
あっという間に時間は過ぎ、雨上りの空には満点の星が見えました。
帰りのボートでは水しぶきが跳ね返っては夜光虫がキラキラと青白く光って見えました。夜光虫というのは栄養がたっぷりの川や海にいるプランクトンの一種ということでした。
マレーシアに来てから毎日が非日常でしたが、この日はとりわけ日毎に退化している感覚野を刺激された日になりました。
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